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 今回のテーマは、ポスターやチラシなどの作成です。作成したものの使用方法によって、ソフトを使い分けます。もっとも一般的なMicrosoft Officeのオブジェクト編集機能を使って、より効率的な使い方を学びます。

講習の内容

Lesson 1
制作物をどう使うのかで使用するアプリを決める
Lesson 2
画像や図形の使い方
Lesson 3
テキストボックスの使い方
Lesson 4
画像の解像度色の使い方に配慮すること
今回の作成サンプル

制作物をどう使うのかで使用するアプリを決める

回覧・掲示用のチラシやポスターを作る

出力方法 条件 推奨アプリ 出力 印刷後の作業
紙に出力する 1ページにレイアウト Word、Excel 100部以下 プリンター
100部以上 印刷機(白黒)
100部以上 外注(カラー)
そのまま使用
1ページに複数ページを割付 Word、Excel、PowerPoint 100部以下 プリンター
100部以上 印刷機(白黒)
100部以上 外注(カラー)
裁断
ファイルに出力 スライドまたは動画、メール添付ファイル Word、Excel
PowerPoint、Microsoft print to PDF
無制限 そのまま使用

画像や図形の使い方

メニュー選択

 Microsoft Office の各アプリは基本的に同じようなメニュー構成になっています。下図のように「挿入」から図または図形を選びます。通常は大きなカテゴリーに分けています。

 挿入するのが画像の場合、さらにファイルの場所を特定する必要があります。パソコン内にある場合は「このデバイス」を選択してください。


 挿入するのが図形の場合、たくさんの図形サンプルの中から使いたい図形を選択します。選択後画面に描画した後自由に調整します。


テキストボックスの使い方

メニュー選択

 テキストボックスはアプリによって機能に幅があるため、メニューの場所も異なります。さらに最初からデザインされたワードアート(テキストボックスの1種です)など部品化されているものもあるのでいろいろ試してみてください。

 Wordの場合、たくさんのひな型が用意されています。テキストボックスを配置する場所に応じて選択してください。またWordにはテキストボックス間で文章をリンクさせる機能もあります。

 Excelの場合、横書きまたは縦書を選択します。Excel独自の機能としては、ボックス内に計算式を組み込むことができます。

 PowerPointの場合も、横書きまたは縦書を選択します。画面に出力する場合が多いので、標準ではテンプレートのフォントやサイズが適用されます。

画像の解像度や色の使い方に配慮すること

メニュー選択

 制作物がどう扱われるか、印刷に使用するのがプリンターなのか印刷機なのかによってもレイアウトや色使いに配慮する必要があります。

配布枚数がたくさんある場合
 自前のプリンターや印刷機を使う場合は、おおむね白黒印刷になる場合が多く、背景に色付けするのは避けましょう。また、画像も絵がつぶれていないか事前に白黒印刷をして確かめましょう。どうしても背景に色を使いたい場合はカラー用紙を使いましょう。ネット印刷など外注する場合はこの限りではありません。

制作サイズがA3を超える場合
 印刷枚数がさほど多くないので、自前のプリンターや印刷機を使うことになると思います。Excelで複数ページにまたがったレイアウトをして、印刷後に張り合わせることになりますが、使用する画像は大きく印刷されるため、解像度を保つ必要があります。事前に印刷をして確かめましょう。どうしても使いたい画像の解像度が低い場合は画面に出力したものをハードコピーするなど、画像の編集が必要となります。

ネット印刷など外注する場合
 レイアウトや色遣いに一切の制約はありませんが、仕上がりを考えて最初から解像度の高い画像を使いましょう。また、業者に入稿するさいはファイルを「PDF」形式にする必要があります。ほとんどのパソコンには「Microsoft print to PDF」という出力機能が付いていますが、ない場合は別途変換ソフトが必要になります。